shrk's diary

ι版

庭園ライブ

京都の大徳寺養徳院での坂本龍一氏x高谷史郎氏の実験ライブに行ってきた。
YOTOKU-IN
大徳寺には初めて行った。前回の庭園ライブの会場だった法然院とは違って町中にあるけど、「庭」は素敵。
まだ明るいときに入場して、部屋の中や縁側で席布団に座って、庭を眺めながら待つ。客は関係者も含め100人程度。皆が庭を静かに眺めている。外から見るとちょっと変わった怪しげな集会に見えたに違いない(じっさいは外から見えないけど)。日が暮れかけはじめ、18時半になると、お二人が静かに登場して開演。

音は、ノイズとか、ピアノの弦をこすった音とか、どこかで録られた音とかを混ぜたような落ち着いたもの。全体としてメロディとかリズムとかはっきりしたものはない感じで。MacBook ProiPodを使われていたようだ。
庭の手前には、いくつかの一辺1メートルぐらいの四角いミラーが、それぞれ、yzの2軸で静かに回転させることができるようにして三脚に立ててある。それらのミラーがゆっくりと回転すると、ミラーに、空、庭の樹、寺の軒などが映るようになっている。PCで制御されていたみたい。庭には池があって、その水面が時々揺れてたけど、偶然のものか意図的なものかはちょっと解らなかった。
ゆっくり日が暮れて、ライブ?の最後にはほとんど真っ暗に。光は自然光だけ。事後のメルマガでも触れられていたけど、ほとんど日が暮れた状態で、四角いミラーが空の灰青色を反射しているのが美しかった。結局、上演時間は1時間ちょっとで、8時前頃終了。

日が暮れていく様をじっと見ていることなんてここ数年無かったなあと思った。今回は、日が落ちてお寺の庭・空気の色がどんどん変わっていくのを、あまり何も考えずに、ただ眺めていた。たまにはそういう時間も必要だなあ。

庭園シリーズこと"お寺GIG"は次回もあるのだろうか?やって欲しい。参加できるかどうかは運次第のようだけど、機会があれば是非参加したい。